好酸球性中耳炎とは?
難治性中耳炎の1つです。中耳の粘膜に好酸球(血球の一つ)が浸潤し粘りのある滲出液がたまる中耳炎です。
どんな症状が出ますか?
中耳腔に滲出液がたまることで、難聴や耳鳴り、耳閉感などが生じます。
喘息を併発した場合、発作に合わせて症状が変化します。
原因は?
詳しい原因は分かっていませんが、鼻の中に鼻茸(ポリープ)ができる慢性副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎)の方、気管支喘息の方に起こる傾向があります。
かかりやすい年齢層は?
40~60代で発症することが多く、男性よりも女性に多いとされています。
どのような治療を行うのですか?
好酸球性中耳炎は比較的新しい病気であり、定まった治療法がまだありません。鼓膜切開・鼓膜換気チューブ留置などを行い中耳内の貯留液を除去したり、好酸球性炎症に著効するとされるステロイド製剤(ケナコルト)を中耳内に注入したりします。