耳の仕組みと機能
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耳は外耳、中耳、内耳と3つに分けられます。外耳は耳介と外耳道から構成され、外耳道の突き当りには鼓膜があります。鼓膜の奥は骨で囲まれた空間になっており、鼓室と呼びます。鼓室は鼓膜も含めて中耳と呼ばれます。そして、ご存知の通り耳は五感の「聴覚」をつかさどる器官で、「聞く」以外にも体のバランスを知る重要な働きをしています。
中耳炎とは
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中耳炎とは、その名の通り中耳にウイルスや細菌が侵入し炎症が起こる病気です。中耳炎になると、痛みを感じたり、耳垂れ(耳から膿などが出てくること)がおきたり、お子さんでは機嫌が悪くなったりします。中耳炎は生後半年から2歳ぐらいのお子さんに多い病気で、5歳ぐらいまでは非常に多い病気です。5歳を過ぎるとある程度抵抗力もつき、中耳炎になることも減っていきます。
中耳炎とお鼻の関係
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中耳は耳管という管で鼻の奥とつながっています。この耳管は中耳炎を理解する上でポイントとなります。小さいお子さんは耳管が十分に発達していないため短く、角度も水平に近いため、ウイルスや細菌などが侵入しやすい形です。そのため風邪をひいたときや鼻水が出ていたり、喉が痛いなどの症状があるときなどは、中耳炎にかかりやすいと言われています。また、耳管は耳と鼻とをつなぐだけでなく、気圧の調整弁のような役割をはたしています。